経験曲線効果:続けることがどれだけ重要なのか?目的達成の方法を解説

プロと呼ばれる人は共通して続けるということを守っています。

同じことを毎回、毎回繰り返していくうちに精度と速度が上がっていきます。

だったらプロになるためには続けていけばいいのだと、理解はできますがなぜだか続けることができずに挫折してしまう。

原因はいくつかあるでしょうがその一つに「続けるの重要性を理解していない」ことがあります。

 

目指すべき将来像はイメージできても、その途中を想像できていないからこそ挫折しまう。

始めたばかりと終わりは想像できても、どんな成長をたどっていくのだろうか?これをしっかり理解してスタートすることができていれば、挫折する可能性はグンッと下がります。

この理解を助けるのが経験曲線効果といい、経営の現場でも活用されている考え方になります。

企業は経験曲線効果を取り入れて、作業してくれる人たちの熟練度アップの経過を情報としてとらえ、分析し経営にプラスをもたらしています。

また、これはなにも企業だけがつかえる考え方ではなく、試験勉強やスポーツなどでも利用できます。

今回は経験曲線効果をつかい、挫折することなく確実に目的を達成していく方法について説明します。

続けること(学習効果)

小学校2年生になると九九を勉強しますよね。かけ算の仕組みを学んだらあとはひたすら九九を繰り返して勉強します。

一の段から初めて九の段まで順々にいける人もいれば、七の段が苦手で後回しにする人までと覚え方はいろいろあると思います。

当時のぼくの担任の先生はかなりストイックで一の段から九の段までを制限時間内に言えなければアウト。もう一回最初からやり直しという地獄のカリキュラムを組み込んでいました。

できないと居残りです。それでもできないと次の日の放課後にまた居残りです。

ぼくは見事に地獄に落ちていきました。

 

できなかった最後の三人に入ってしまいました。

ぼくは危機感を感じていました。「・・・最後の一人にはなりたくない」

今考えると最後の三人も一人も同じような気がしますが、とにかく当時はそれが嫌でした。

ぼくは猛烈に繰り返し繰り返し続けて九九を練習しました。

それでも出来が悪いボクは最後の一人になってしまいました。

ぼくはくやしくて涙が出ました。それでもいくら悲しくてもどうにかしないと地獄から抜け出すことはできません。

涙を拭き、クラスで一番出来のいい『できすぎ君(仮名)』にどうしたらいいかを聞きました。

すると、『どこでも』続けて繰り返すだけだよ、というアドバイスをくれました。やった回数はウソをつかない。とにかく続けて繰り返すことが大事だというのです。

なにを言っているんだ、できすぎ君。ボクは毎日学校で続けて繰り返してるよ。と思いました。が、一つの言葉がひっかかりました。

 

・・・どこでも

 

あぁそうか。ボクは学校でしかやっていなかったな。どこでもってことは、家でもトイレでもお風呂でも、しまいには夢の中でもどこでも続けて繰り返すってことか。

アント少年は8歳のときに続けることの重要性を袖を濡らしながら知りました。

経験曲線効果

続けることの重要性を身に染みて理解できたものの、どういう仕組みなのだろうか? という疑問がありました。

 

そして24年の年月が流れたころ、経験曲線効果を中小企業診断士の学習で知りました。

これを学んでいる時に思い出されたのが、先ほどの涙がちょちょ切れる九九のお話になります。

経験曲線効果とは、製品の累積生産量が増加するに従い、製品1単位あたりの生産コストが一定の割合で減少するという生産量とコストの関係を示す経験則。

この効果は、経験を重ねることで作業主の熟練度が上がります。(学習効果が発生する)またこの効果は同時に生産工程や生産設備の改善なども発生させる。

<中小企業診断士の学習より>

簡単にいうと、ドラゴンクエストでモンスターを繰り返し倒してるとレベルがあがって、ちからやすばやさがあがってどんどん強くなります。昔はゴーレムを倒すのに5分もかかっていたのに、今は瞬殺できるから5分で30匹は倒せるようになったよって話です。

生産工程や生産設備ってとこがちょうど装備みたいなものですかね。昔はこんぼう使ってたけど、いまははやぶさの剣を使ってるよってかんじです。

イメージばかりでお話をしていても、ぱっとしないのでグラフでみてみましょう。

経験曲線効果のグラフ

縦軸を労力、横軸を結果とします。最初は1の労力で10の結果しかでなかったものが、繰り返しを続けていくことで経験値がたまっていくと、0.5の労力で80の結果が出ます。

定量化して記録する

ぼくはつねづね大事にしていることがあります。それは「定量化」です。

定量化とは数値にすることです。見える化ですね。

「頑張る」「楽しくやる」といった漠然としたものを定性化というのに対して、しっかり図れる形にするのが定量化です。

定量化は勉強したり、事業をしたりするときにはとても大事な考え方になります。

数値で組み立てていくことで、開始と到達が設定でき達成度合もはっきりします。そうすると改善点も見えていきます。

 

これは経験曲線効果を考えていくときにも大事です。

1週間前は九九を言うのに5分もかかっていたのに、今は1分30秒で言えるようになった。

毎日少しずつ早くなっているのは、記録していたからわかっていた。だから頑張ることができた。

ここも大事です。結果を出すためには定量化されたプロセスをしっかり記録し、それをみていくことが重要です。

目標に向かって結果は出ているけど、このままでは間に合わない。だったらやり方を変えなくてはいけないといったことも明確になります。

PDCAを回す

定量化して、記録できたら次はPDCAを回していきます。

PDCA = Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)

目標に向かって良い数値が出ているのならそのままやっていってもいいでしょう。しかし、悪い数値が出ているのならやり方を変えなくていけません。その際に大事になってくるのがPDCAです。

まとめ

経験曲線効果のところで触れたグラフのように、経験曲線効果は「労力」と「結果」を記録して効果を発揮していきます。

でももし「労力」ではなく、ぼくが過去地獄に落ちたように「時間」が重要なら、「時間」と「結果」を記録していきましょう。

実際にやってみるとスタートが決まります。次にゴールを設定します。

そしてそのスタートとゴールをつないでみます。

練習がはじまったらきちんとその線に沿っているかを記録していきます。

しばらくして線からずれていくような結果になってしまっていたとしたなら、やり方がまずいのかもしれません。

PDCAを回してみてください。どこがまずいのだろうか?と考えてみたり、その道のプロに聞いてみたりなどしてみてください。

違う視点を入れていくことで劇的に改善していきます。

九九ならできすぎ君。ドラゴンクエストなら攻略本ですね。

 

ぼくはいま中小企業診断士の学習をしています。ひさしぶりの学習で、学習するというレベル自体が低い状態です。

これも経験曲線効果を図っていくことで良くなっていきます。

中小企業診断士の資格を一発で合格する人は2~4%ほどなので、とても不安なのですが、なんとか学習レベルを上げていき目標を達成したいと思います。

もう袖を濡らすことがないように。(おわり)

ABOUTこの記事をかいた人

畑本アントニールイス(アント)Antony Louis Hatamoto/2015.10〜広島県三次市地域おこし協力隊/中小企業診断士をTACで学習中(2017合格予定)/主に地域おこし、情報発信、経営の3点に関連した情報を研究、発信します/田舎での起業、経営に特化したコンサルタント(協力隊任期後)